ばしょうの日常

社会人一年生のひとりごと

縛られたくない

縛られたくない。自由でありたい。そういった思いが僕は他の人より強いのかもしれない。

最近特に縛られていると思うのは「時間」である。

オンライン授業の時間やバイトの時間、電車に乗る時間など、ときには決められた時間に行動しなくてはならないことがある。ただその「時間に縛られる」という感じが、高校生の時と比べると、大学に入ってから増えているように感じるのだ。

先ほど挙げた例でいうと、オンライン授業は好きな時間に学習できる資料配布型の授業とは違って「この時間に集まらなければいけない」ので、その時間に間に合うようにパソコンをつけて、zoomを起動して…というふうにセットしなければならない。始まるまでの時間を逆算して行わなければならなくて、早く準備しすぎるといつ始まるのかとソワソワするし、遅いと逆にあたふたする。気持ちが落ち着かなくなってしまうのだ。

他のことだってそうだ。電車に乗る時も、一人の時ならまだしも、バイトの時とか、友達と会う時、予定が入っている時はちゃんと電車の時間を調べてその時間に間に合うようにしなければならない。家を出るまで僕はずっとソワソワしている。何年か前に、学校の行事で友達と一緒に新橋にある劇団四季の会場に行くことがあったのだが、その時も周りの人は割とゆったりしてるけど自分だけせかせかしすぎて周りを急かしてしまったことがある。「遅れたらやばい」「なんとしてでも急ぎたい」と僕は焦り、その時は周りが全く見えていなかったと思う。正直友達もうんざりしただろう。もし「あ〜、あのことだな」とわかる人がいたら謝りたい。

そして特に、最近特に縛られていると感じるのが、バイトである。自分は高校の頃バイトはしておらず、今大学生になって始めたので、おそらくこれが今自分を縛っているものなのだろう。バイトの際は絶対にその時間に間に合うように行かなければいけないので、かなり気を使う。しかもバイト中は当然だが拘束される。たとえ自分が帰りたいと思っても、自分の勝手で帰ることなど許されない。当たり前のことだけど、自由が削がれている感じがして嫌だ。お金も大事だけど、時間はもっと大事だ。

ここであまり時間に縛られていると感じなかった高校生活を見てみる。当時は朝早く(8時半頃)登校して、ずーっと学校にいて授業を受けたり部活をしたりして、5~6時(受験生の時は学校の自習室にいたので7~8時)ごろに帰ってくるという生活が基本だった。オンラインばかりの大学よりも時間に縛られているはずなのに、別に縛られているという感じはあまりしなかった。多分高校に行くこと、授業を受けること、仲間に会うことが楽しかったんだろうな。ただ、もっといい例がある。

僕が「時間に縛られることが嫌いだ」ということが現れているエピソードとして、大学受験がある。大学受験のとき、僕は予備校に行かずに、自分で勉強する道を選んだ。予備校は学習環境も整っているし、いい先生もいっぱいいるし、もし通っていたら今行っている大学よりもいいレベルのところに行けたのかもしれない。周りの人もほとんど予備校に通っていたし、その人たちが予備校のおかげか知らないけど成績がぐんぐん上がっていって、正直今まで自分より勉強できていなかった人たちが急に伸びてくるから、自分も抜かされるんじゃないかと高いプライド心のせいで思ってしまった。予備校に入りたいなあと思うこともあった。

だけど、その人たちが毎日学校が終わったらすぐに予備校に行っている姿を見ていて、逆に「なんでそんなに自分を縛りつけられるのだろう」と思う自分がいた。確かにちゃんと「〇〇大学に受かりたい」「もっとしっかり勉強できる環境が欲しい」という思いや目的を持って予備校に通っている人はもちろん構わない。だけど、「なんでこいつ予備校通っているんだろう」と思うような人もいた。

僕は高二の秋くらいに、東進の無料招待授業を受けたことがある。先生だって有名人ばかりだし、学校の先生よりはるかに教えるのが上手いし、この環境なら伸びるだろうなと感じた。だけど、同時に拘束感を感じた。「この時間になったらわざわざ行かなければならない」という感じ、周りが集中している中で自分だけ休んだり、ちょこっとお菓子食べることさえもできないような空気が僕は嫌だった。他にも授業料が高すぎるとか色々理由はあったけど、「自分はここにいるような人間じゃない」「予備校に頼らなくても自分でできるはずだ!」と強く思い、最後まで予備校には通わなかった。「この日空いてる?」と僕が聞くと「その日塾だから無理」と言われる。僕にはそんな不自由な生活は嫌だった。

そしてその結果生み出された勉強法が「電車に乗って勉強」だったのだ。電車ならいつでも走っているし、好きな時間に適当に乗って勉強すればいいし、やめたくなれば帰ってくればいい。さっきは「電車の時間に縛られる」といったが、ひとりなので時間にだって縛られない。しかも自分の好きな鉄道。たまに路線を変えたり、特急に乗って気分をリフレッシュさせたりもできる。もし勉強に飽きたら外を見ればいい。そこには受験勉強の世界とはかけ離れた、のどかで素敵な世界が広がっている。周りも勉強ガチ勢ばっかりじゃない。子供、サラリーマン、おばあちゃん、いろんな人がいて、空気が縛りつけない。自分の周りには全く別の世界の人がいる。他の人が見ればバカバカしいだろうし、一般的な勉強法としては悪いのかもしれない。だけど僕にとって最高の環境だった。

別に他人を否定しているわけじゃない。あえて自分を縛り付けることでできることもあるだろう。だけど僕は縛られたくない。freedomに生きたいのだ。

僕は最近、アフィリエイトのすごさを感じている。広告が見られなければ一銭も手に入らぬが、バズれば寝ているうちにお金が入ってくる。時間という概念はない。時間に縛られない。もしかして僕はこういう仕事が向いているのか?