ばしょうの日常

引きこもりクソニート大学生の日常・考えたことなどを書いてます。

尖ったものは周りから邪魔者扱いされる

僕の高校で倫理を教えていた先生がnoteをやっているので、今回はそれに似せてできればと思っている。

もちろん先生の方がクオリティは何十倍も上だけど。

 

鉄道の話。先日のダイヤ改正で、JR北海道キハ283系気動車が特急おおぞらから引退した。鉄道について話すものでは無いので簡単にだけ解説すると、この車両は札幌〜帯広〜釧路の特急の速達化(130km/h)を目指して開発された。とにかく高速化にこだわった車両で、カーブでは車体を傾けることによって通常減速しなければいけない部分でも高速で走行することができ、また車体の低重心化のために空調設備などを全て下に設置するなどといった特徴を持つ。

そんなこの車両だが、2010年ごろに事故を起こした。原因はJR北海道が整備や安全対策を十分に行なってこなかったことだ。また、そもそもこの車両は他の車両と違った部品を使っていたり、構造がほかの車両と異なっていることが影響してもともと整備が大変だったそう。この事故の後、この車両は最高時速を110km/hに下げて運転することになった。最高速を求めるあまり、他の部分がなおざりになっていたのかもしれない。

JR北海道はこの事故をきっかけに、安全対策や膨大な赤字の回復に取り組むことになる。その中で、このキハ283系は整備が大変であることや、長年車両を酷使してきたことによる老朽化などのため、汎用性の高い新型車両に置き換えることになったのである。

「老朽化なら仕方ないね」と思う人もいるだろうが、JR北海道にはこの車両よりももっと古い車両がわんさかいる。それなのに、この車両は他の古い車両よりも早く引退する。

高速化に特化したこの車両は、汎用性のある車両には勝てなかったのである。

 

鉄道業界では、尖った車両は比較的早期に引退するケースが多い。

京葉線で2000年代に走っていたE331系。通常の車両は車両を二つの台車で支えるのに対し、この車両は連接台車と呼ばれる、車両と車両の連結面に代車を設置する方法を採用していた。この方法には乗り心地の向上などのメリットがある反面、整備が大変になったり一両あたりの長さが短くなるといったデメリットが存在する。当初はこの車両で京葉線を統一する予定だったらしいが、導入後に故障が多発。また、編成長が短いことにより他の車両と乗車位置が異なるため、ラッシュ時に使うことができなかった。そんな使い勝手の悪さから結局1編成しか製造されず、わずか5年で運用終了、その後廃車された。

500系新幹線。新幹線で初めての300km/h運転を行なった車両。JR西日本が開発し、東海道・山陽新幹線で使われた。飛行機のように丸型の車体形状や鳥のくちばしのような先頭形状から多くの人に愛される車両だった。しかし、乗客からは車体形状が通常の車両よりも特殊なため狭いと文句を言われ、また他の車両と違って先頭車両のドアがひとつしかないため混乱が生じた。結局速度は落ちつつも快適性をとった700系の方が大量に使われた。現在は山陽新幹線で各駅停車タイプの「こだま」として使われている。最高速度は285km/hに落とされた。高速で駆け抜けるあの輝かしい姿はもう見ることができない。

小田急ロマンスカーの50000系VSE。先日のダイヤ改正で定期運用を終了した。2005年に走り出した車両であり、展望席や個室席を設けた。まさにロマンスカーのフラッグシップ車両であり、小田急ロマンスカーの中では1番人気のある車両であった。そんなこの車両も、連接台車を採用しており、今後整備のための部品調達が困難になったという理由で定期運行が終了した。来年に完全に引退するとのこと。

 

鉄道のことばかりで申し訳ない。この四つの例を読み、何か尖った車両は、それゆえの原因により古い車両よりも先に引退・廃車されるケースが多いことがわかる。

要するに、尖った車両は周りから邪魔者扱いされるのだ。

 

尖ったものが邪魔者扱いされるのは、何も鉄道だけではないと思う。日常生活だってそうである。

例えば学校で。ある子は数学や理科が大の得意であり、他の人を寄せ付けない。けれども、それ以外のことがまるでできない。国語や体育ができない、人の気持ちがわからない、人と話すことができない。そうして、周りから阻害される、いじめられる。先生もその子に対して「理科と数学以外の教科もちゃんとやりなさい」とか「他の人と仲良くしなさい」とか言ってくる。

これは僕が想像したストーリーだが、考えうるストーリーだ。

 

仕事だってそう。たとえ正論を述べていて、その通りに進めば会社の業績は上がるのに、上司からうざいやつだと思われる。

 

結局、何か素晴らしい才能やスキルを持っていたとしても、誰もそれを理解してくれなかったり、その人の弱点を探して貶したりするから、その人はいつか埋もれてしまう。

汎用性という言葉はその通り、どの場所においても大体輝ける。どの環境でも、なんとなくの成果を出す。

けれど、汎用性だけで世界は動いていない。

僕は最近クロスバイクというスポーツ自転車に乗り始めたが、ロードバイクはたった1gを軽量化するのに何十万円もかかる。それでも、その1gに命をかけるロードレーサーがいる。

社会不適合者と言われるような人でも、1人で全てをこなすことができるYouTuberとして生計を立てることができる。

全部オール4の人生もいいけど、一つだけ5で他は1みたいな人生もいいんじゃないかと思う。

もし僕に子供ができたら、僕は後者であってほしいしそう育てたい。自分の好きなことで生きてほしい。

 

1番最初に紹介した、キハ283系。高速化を追求したゆえの弊害によって早く引退することになってしまったが、短い期間であったとはいえ札幌と十勝・釧路間の大きなスピードアップに貢献したことは間違いない。速達化はこの車両の武器だった。

僕も、自分だけの、自分にしか生み出せない武器で戦えるようになりたいと思う。