ばしょうの日常

社会人一年生のひとりごと

ニッカウヰスキーの宮城峡蒸留所でウイスキー作りを学ぶ。製作者の熱い想いを受け止めた【Basho-diary(ばしょうの日常)2024】(11/10)

11/10(日)

8時前に起きた。

家を出る前に洗濯等の家事を済ませた。

 

今日はニッカウイスキーの宮城峡蒸留所に行ってきた。

お酒の蒸留所があることは知っていたけれど、特に行く気はなかったのがこれまで。

だが、ウイスキーにハマり出し、ウイスキーの作り方に興味が出てきた。

蒸留をしている、大麦が原料ということだけは知っていたけれど、詳しい方法はわからない。

それなら、工場に行って学んでくればいいではないか、ということで行ってきた。

 

仙台駅から蒸留所の最寄駅である作並駅までは仙山線で約40分。そこから送迎バスに乗って蒸留所に行く。

蒸留所は周囲を山に囲まれる場所。秋で紅葉も始まっていた。

 

今回は事前に案内ツアーに申し込んでおいた。

受付を済ませ、同エリア内にある展示を見ながら開始時間まで待つ。

 

そして案内ツアーがスタート。

宮城峡蒸留所の案内ビデオを見たあと、ウイスキーが実際に作られる順番に案内された。

ウイスキーは、まず原料となる大麦等を燃焼させ、それを水や酵母に混ぜることでアルコールを発生させる。

そうしてできたモロミと呼ばれるものを蒸留させ、ウイスキーの成分を抽出する。ニッカウイスキーは2回。(ちなみに、僕がハマっているアイリッシュウイスキーは3回であり、回数はものによって異なるのだろう)

蒸留する機械

蒸留してできた原液は度数60%超えの無色透明なもの。匂いを嗅がせてもらったが、これだけではツンとくる荒々しい感じ。

その原液を木製の樽に入れて熟成(酸化)させる。熟成樽も大切な要素で、樽によって香りが変化する。ちなみに、ウイスキー琥珀色に変化するのもこの熟成の段階。

熟成に使用する樽

こうしてようやく、ウイスキーができるのである。

ただ、これで終わりではなく、そのあとに麦からできたモルトウイスキーとトウモロコシなどでできたグレーンウイスキーブレンドして、初めて店で見るウイスキーの形になる。

一本のウイスキーを作るのにも長い年月と工夫が注ぎ込まれていることを学ぶことができた。

 

ツアーの最後には試飲があった。

この蒸留所で作られるシングルモルト宮城峡、余市蒸留所のものとブレンドすることで作られるスーパーニッカ、そしてりんごのワインであるアップルワインの三種類を飲んだ。今回はウイスキーの味を知りたかったので、ロックにした。

試飲した三種類

宮城峡とスーパーニッカの違いはよくわかった。宮城峡は華やかで繊細。スーパーニッカは余市の重厚な味と宮城峡の華やかさが調和して奥深い味わいだった。アップルワインについては、りんごのワインというのが初めてだったのだが、「これは甘くて美味しい」と衝撃を受けた。

 

お土産に、宮城峡のブレンデットウイスキーを買った。500mlで3,500円は高い…が、いいものを見させてもらったので、そのお返しという意味もある。なお、お土産ショップには僕がさっき飲んだシングルモルト宮城峡があったが、500mlで8,400円もして断念。

そのあと、やっぱりもうちょっとウイスキーを知りたいなということで、有料試飲コーナーへ。さっき飲めなかった余市ウイスキーと、最近話題のニッカフロンティアを飲んだ。

余市は濃い。いきなりこれを飲むのはきついかもしれないけれど、ウイスキーになれた人ならこの重厚さに惹かれる人も多いと思う。これはロックやストレート向き。

それに比べるとニッカフロンティアは重厚であるが飲みやすかった。香りも華やかな要素があり、非常においしかった。

 

帰りは駅まで歩いた。

紅葉を楽しむ機会がなかなかないので、今のうちに楽しんでおこうということで。

山も色づいていて、自然の美しさを体感。酔い覚ましという意味でもいい散歩になった。

 

今日だけでウイスキーのことをよく学べた。そして、製作者のたゆまぬ努力を知り、ますます好きになってしまった。

ニッカウイスキー、これからどんどん飲むことになりそうである。

 

明日からは仕事。

楽しい時間はあっという間である。

毎日旅行できる仕事なら、少しは楽しいかな。。。