ばしょうの日常

社会人一年生のひとりごと

自転車のルール悪すぎ問題

僕は最近サイクリングにハマっている。

…といっても、乗っているのはシティサイクル(ママチャリ)だし、対して長距離を走っているわけでもない。ただ、時間のある時にふら〜っと出かけて、川沿いを走ったり、今まで行ったことのない道を開拓してみたり、鉄道の写真をとったりするのが楽しいのだ。

夏頃まではコロナもあって電車に乗る用事は数回しかなくて、しかもやばいほどの金欠で電車ではどこにも行けないくらいだったので、自転車の旅はちょうど良かったのかもしれない。ママチャリは持っていたので初期費用は0円だし。

そこそこの速さで街や川沿いを爽やかに走り抜けていくのは、気持ちいい。その楽しさに、久しぶりに気づいた。高校生の三年間は電車通学だったこともあってか、自転車にほとんど乗らなかった。自転車に久しぶりに乗って歩きや電車とはまた違った心地よさ、自分の力で歩を進めていく楽しさを改めて見つけた。

コロナでずっと家に引きこもっていた大学の春学期。鬱にもなったし、何もかも嫌になった時もあった。そういうときに自転車に乗って、家の近辺を30分くらい走り回ってくると、いつのまにか自分が持っていた閉塞感や暗い気持ちが晴れていった。

今は大学も始まって忙しくなってきたのでなかなか遠いところまでは行けないけど、気分転換で外の風に当たりたくなった時には自転車に乗っている。

また、最近は金欠もバイトを初めてことで解消してきた。今自分が一番欲しいのはビアンキクロスバイク。このバイクを輪行して、霞ヶ浦をサイクリングするのが今の自分の夢である。自転車代とその他備品もろもろ買うと10万以上はする計算なので、高い買い物にはなるが、それでも欲しい。自転車でもっといろいろな場所を旅してみたいと思っている。

 

自分の話が長くなったので、そろそろ本題に入ろう。

最近自転車に乗っていて思うこと、それは「自転車マナー守れていない人多すぎだろ」ということである。

今日も自転車に乗って3時間くらい旅していたが、その最中にも路地からの飛び出し、狭い道でわざわざ抜かそうとする奴、信号無視、歩行者優先×、イヤホン装着しながらの乗車など、いろいろ見かけて本当に落胆している。乗っているこっちからしても迷惑極まりないし、ましてや歩行者からみても嫌な存在となっているだろう。

自転車に乗るようになるまでは、イヤホンをつけて自転車に乗っている人なんてほんと少人数だろうなと思っていたけど、実際には割といっぱいいて、しかもそれ以外にもいろいろな迷惑行為を引き起こしている人がいることを最近知った。

そういった危険行為をしている人は相手に対する思いやりがないのだろう。真横すれすれを抜かしてくるような人は、抜かされる人がどういう思いをするのか考えていないだろうし、イヤホンをつけている人は自分の運転能力を過信し「事故なんて起こさない」と考えているのだろう。信号無視も、歩行者のことを考えていない人も、みんな甘さと自己過信をしているのだろう。このような行為が続けばちゃんとルールを守っている人にも迷惑がかかる可能性があるし、悪い目で見られかねないので、絶対にやめて欲しい。

とはいっている自分も、もしかしたら他人に迷惑をかけているのかもしれない。僕は自転車にスマホホルダーをくっつけて地図を見ながら運転することもあるのだが、その2秒くらい下の画面をチラ見するだけで、前を見ることができなくなって他の人の嫌がる行為をしていることだってあるかもしれない。路地から人や車などが出てくることを考えないで走ってしまったなと感じることもある。また、周りの景色に夢中になっていて前が見えなくなってしまうこともあることは自覚している。時々自分で危ない運転をしていると感じることもある。注意しなくては行けないとわかってはいるが、自分も気の緩みが起きてしまっているのだ。

そんな気の緩みを解消する方法を一つ見つけた。それは「積極的に歩道ではなく車道を走ること」である。

僕も小学生の頃は自転車は絶対歩道を走っていたし、車道を走るのは怖かった。大学生になった今でも、歩道よりも車道の方が怖い。それは当然である。歩道を通行するのはほぼ歩行者がメインとなるが、自転車の方がスピードも出やすくパワーも強いので、たとえ自転車に乗っていたとしても歩行者に自転車の走行を邪魔されて事故るなんてことはほとんどない。事故ったとしても、歩行者よりも自転車を運転した人は軽い怪我ですむことが多いだろう。自転車>歩行者なのである。ところが車道となると、通るのは自動車がメインとなり、その脇をソローっと自転車は走らなければならない。もちろん自転車と車では車の方が強く、車に跳ねられたら一発KO救急車行き、もしかしたら天国行きだってあるかもしれない。そんな状況の中で、緊張せずに運転できるはずなどない。自転車側はいつもよりも運転に集中することができるのである。

僕も車道を走ろうとしているのはここ半年前からである。さっきも言った通り僕は今クロスバイクが欲しく、スポーツバイクなら車道を走った方がいいよなと思い、その練習も兼ねて車道で走ることにチャレンジしている。確かに怖い。車はすれすれを通ってくるし、トラックは特に怖い。スピードも車より遅いので、「車のドライバーに迷惑をかけているのではないだろうか」と感じることもある。

だけど、車道を走ったことで、自転車の運転に対する「思いやりの感情」を持つことができるようになったと思う。車のドライバーが自分の自転車の運転をどう思っているのかを考えて、車が抜かしたそうにしてる時はあえて歩道側に寄ったり、信号待ちの時先頭で突っ走るのではなく一台待ってから進むようになったり、周りのことを考えながら走ることができるようになったのではないかと思っている。

また、車道を走っていることで歩道のような凸凹も少なく乗り心地も快適になったし、歩行者がいない分楽に、自分の出したいスピードで運転できる。歩道の方が安全なのだろうけど、車道で走ることによるメリットもかなりある。もし「自転車で車道を走るのが怖い」と思っている人も、車通りの少ないところからでいいので車道走行にチャレンジしていただきたい。

おそらく、自転車と車、そして歩行者が絶対に安全に関われるようになるのは当分先であるだろう。ただ、一人一人の注意で事故は減らすことができる。今一度、我々は自転車ルールについてしっかりと理解し、身に付けることが必要なのではないだろうか。みんなで快適な自転車生活が送れるような世界になって欲しい。そして、自分も気をつけていかなければ。