ばしょうの日常

社会人一年生のひとりごと

赤いメガネ

リアルで会ったことがある人ならわかると思うが、僕は普段赤いメガネをしている。

このメガネは高3の6月ごろに買ったもので、僕の初メガネである。当時だんだん視力が悪くなってきていて、授業のときも自分は後ろの席で受けていたので見にくいと感じることが増えていた。また、その頃メガネをつけている人が周りでも増えてきていて、自分も欲しいな〜と思っていたので買った。

初めてその赤いメガネをつけて高校に行った時のことである。メガネをつけている自分を見て、周りの友達から

 

「赤メガネじゃん!!」

 

と驚かれた。

僕がメガネをつけ始めたことよりも、赤いメガネをつけていることにびっくりした感じだった。

でも、そういう反応をされるだろうなとは思っていた。

普段着ている服やカバンの色は青とか黒とかの目立たない系だったし、性格もそういう派手なこと、目立つことにチャレンジするような感じではない。おそらく周りもそういう自分を見て、大人しいイメージを持っていたのだと思う。そんな中で、目立つ赤メガネを身につけている自分を他の人が見て驚くのはわかる。

しかしなぜ僕が青や黒の落ち着いた色のメガネではなく目立つ赤色のメガネにしたのか。理由は二つある。

一つは単純に、その当時赤が好きになってきていたからという理由である。それまでは赤はそんなに好きではなかった(ピンクは好きだったけど)。だけど高校生になってだんだん赤色の美しさやカッコよさに気づき、好きになったのだ。それ以来、これまで青ばっかりだったシャーペンの色を赤に変え、服も今まで持っていなかった赤いものを買った。

メガネを買うときも、僕はそのとき売り場にあった赤いメガネを見て「あ、赤いいかも」と感じた。他の色でもいいものもあったけど、赤が自分にしっくりきたことが一つ目の理由である。

二つ目の理由は「赤いメガネをつけることで自分ちょっと変われるかな」と思ったことである。先ほども少し書いたが、僕は普段消極的で引っ込み思案で、なるべく人前で目立ちたくないと思っているような人間だ。だけどこのメガネを買った当時、僕はもうちょっとだけ前向きに、そして積極的になりたいと思っていた。昔の自分から変わりたいと思っていたのである。そんなときに今まで自分のイメージになかった、目立つ赤いメガネにチャレンジしたいと考えた。チャレンジからは今まで逃げていたような自分だったけど、「赤色」にチャレンジしてみることで0.1%でも自分が変わることができるといいなと思った。それが2つ目の理由である。

 

メガネを買ってから大体1年と4ヶ月。初めは赤いメガネに驚いていた友人もだんだん慣れてきて、この前「ばしょうの赤メガネいいね」といってくれて僕は嬉しかった。結局自分が変われたのかどうかはわからないけど、赤いメガネを買って良かったと本当に思っている。これからもこのメガネとは付き合っていくこととなるだろうな。

 これからもよろしく、僕の赤いメガネ。