ばしょうの日常

社会人一年生のひとりごと

日記の答え・機能的繋がりの増大と情緒的繋がりの欠乏【Basho-diary(ばしょうの日常)2023】(11/13〜11/19)

日記の前に。

この日記のあり方にちょっと悩んでいる。具体的には,自分以外の人のことをどこまで書くか。

先週の日記で結構思い切ったことを書いたけれど,あれもやっぱり怖かった。確実に人を傷つけるものだから。自分だけの空想世界なら自分が全部の責任を負えるけれど,人生には確実に他人が絡んでくる以上,本気の日記にはそれを出さざるを得ない。

それ以外でも,「こんなこと書いていいのかな」って思うことはかなりある。実名は出していないにしても,自分との会話を出すってことは,人のプライバシーに踏み込みかけているようなもの。

だけどこの場所が,僕にとっては親にも知人にも侵害されないセーフティネットになっていて(本当はそういう気持ちは人にぶつけたりして,お互いにわかり合って,成長していくものなのだろう),自分の気持ちを爆発させることのできる場所であるのも事実。自分の気持ちに忠実に,がこのブログの秩序である以上,基本的には自分に嘘をつきたくない。

じゃあどうやって自分の世界を示していこう。僕は「あいつうぜえ!この気持ちはどうしようもないから書いてやる!」っていうのはあまりしたくない。そうではなくて,「(感情の大小に関わらず)この感情とどう向き合うか」を大事にしたい。内省を重ね,悩み抜いた到達点を書きたい。あくまでも一番の目的は自分自身の理解・進歩であるべきであり,決して他人の侮辱や非難ではない。この視点こそが,この日記の理想とするあり方であり,また私の人生で目指すべきものであると考えている。

そういうわけで,僕はこれからも日記を書くし,そこには他者が現れることもあるはず。いい話題もあれば,悪い話題もあるし,時には思い切った心の中を示すこともあるだろう。当然他者のプライバシーには配慮し,知らない人からは絶対にわからないようにする。その上で,自分の世界を,人生を,記録し,そして未来へと構築していきたい。僕のブログを読んで時に腹がたつこともあるだろうが,そんな時にはこう思ってほしい。「あなたは悪くない。僕の考えはたかが一人の生き方である」と。

 

 

11/13(月)

7時に起きた。あ,句読点がまた変わっているのは,卒論を書いているからです。

 

バイト。今日は途中から暇になって,社員さんに「何をすればいいですか?」って聞いたら「じゃあ今度入ってくる人のために,芭蕉くんがやっていて難しかったところの作業のマニュアル作ってみよっか」ってことになって。

それでちょっとやってみたところ,自分で言うのもなんだけどすごく質の高い資料を作れている気がする。手順や注意するポイントが明確になって,とても読みやすい。まだ社員さんに確認はしていないからどうなるかはわからないけれど,これは自信がある。

自分,こういう仕組みを作る仕事が好きで得意だなと,改めて感じた次第。まさかこんなところで自分の強みが最大限発揮できるとは。ちなみに鉄道のダイヤを空想するのだって,仕組み作りだしね。

でもね,資料の作り方をよくみていると,完全にゼミの資料なんだよね。体裁が。こりゃ僕は完全にゼミに染まったなって思う。論の組み方とか,まるでそう。ゼミで学んできた成果が,まさかこういうところで出てくるんだっていうのに驚いている。大学生活,ダメなことも多かったけど,ちょっとは成長しているのかな。

 

今日は帰りに大学に寄って残業しようかとも思ったけれど,やめた。明日ちゃんとやることにした。

明日もバイト。

 

 

11/14(火)

まだ17時だってのに,ゼミのことが進まなくて,日記を書いている。

7時に起きた。

バイト。今日も通常通り業務をこなした。昨日からやっているマニュアル制作も進行中。社員さんに「マニュアルの制作背景も記入できたらお願いします」って言われたので,「必要性が高かったから」という,いかにもコンサルがいいそうなことを書いておいた。企業に欠けているものに気づき,改善しようとするその姿勢,なぜ俺はコンサルではないのだ。コクヨとか(企業のオフィスを整備する仕事もやっているそう),結構向いていたりしてね。

バイト終わりに大学へ。結局やっていないけれど。

 

人からLINEが来た(人って,酷い言い方だけど,知人とも友達とも言いにくいから,こうするしかない)。内容は機能的・技術的なものだった。

思えば僕のところにやってくるメッセージ,そして,僕が人に送るメッセージは95%が大学の授業や仕事などの機能的なもので,「レポート忘れたわw」「景色良かったから撮ってみた」「今度会わない?」みたいな情緒的なものはほとんどないなと思った(この前珍しく誘いが来たのに断ったバカは僕です)。

確かに,現代は関わる人の数が圧倒的に増えて,相対的に情緒的繋がりの輪が小さくなっていることはいえよう。が,それにしても,ちょっと少なすぎるんじゃないか。

僕に今日LINEをしてくれた人も,その前に僕にゼミのことで質問してきたあの人も,見るに僕以外の人と情緒的繋がりを持っているように見える。そしてそんな彼らは僕に対して機能的繋がりのみを欲しているように見える。

現状では,きっと人々が僕に求めるのは機能的繋がりのみで,情緒的な繋がりを欲することはないのだろう。というか,そういう人だと思われているのだろう。

もちろんそうなった原因には,僕が人と機能面でしか交流していないのがあるのだけど。僕が人にしてきたことだから,それが返ってきているのだし,人は僕に機能を求めるから,僕は機能で返すしかない。

だからなのかな,いきなり情緒的なものが僕の知覚に入ってくると,裏を想像してしまうのは。普段機能的な面でしか人と関わっていないから,情緒的な面が見えたところで,それを機能に変換してしまう。「これはあの人は僕を利用しようとしているな?」「数合わせか?」って。人の愛がわからないところまで,僕はもうきてしまった。

僕が今後いくらビッグな人になろうとも,愛情のわからない人間であることに変わりはなさそう。

 

ーーーこれ以降は寝る前に描いたもの。ーーー

ゼミのこと。あのあと,ちょっとだけ進めた。方向性は見えたかな。イバラだけど。1歩は進んだから,0歩よりは大きな進歩。

 

家に帰ってから新聞を読んでいたら,今の大学生(特に4年生)が対面授業に慣れなくて体調不良を起こしたり,人間関係に苦労して学生相談室に駆け込んだりすることが増えているらしい。下の学年がキラキラしているのと比較しちゃうってことも書いてあって,わかるわあってなった。できないこともいっぱいあった。もちろんこれには,「コロナ禍でも動かなかった奴が悪い」とか「コロナだもん仕方ないじゃん」とか色々意見はあると思う。

自分も学生相談室に3~7月に通っていたので,その頃のことをちょっと振り返った。あの時は就活も重なって,自分の存在価値や自己否定,将来とかですごく悩んでいた時期だった。怖くなると,周りが全て敵に見えてきて,誰も信じられなくて,全部一人で溜め込んじゃって。そんなループに入っちゃうんだよね。

みんな悩んでいるんだっていうのを知って,ちょっとホッとした。自分より出来る,上ばかりを見て,自分だけが悪いんだって思うことが多かったから。悩んでいる人だって,だから頭が悪いとか,そんなことは絶対にないし,悩めるってことはそれだけ自分と向き合えている証拠だと思う。顔を合わせることがなかったとしても,みんなで幸せになりたいし,そんな社会を作りたい。

 

 

明日は夕方に教習所があるだけ。それまでにゼミのことを進めたい。

 

 

11/15(水)

最近自己内省が充実していて、日中にも深い考察をすることが多い。いつもは寝る前にこの日記を通じて振り返るのだけど、振り返る時には忘れていることも多いから、夕方とかに一回書いちゃう。

今日は教習所の待ち時間があったから、そこでちょっと書き書きしている。

 

9時に起きた。

予定こそないものの、ゼミのことをやらなければ。そう思っていたが、やはりできるわけもなく。だから今日は、別にゼミのことやらなくていいよデーにすることにして、夕方の教習所までゆっくりしていようと思った。

ちなみに、結局ゼミのことはちょっと進めた。別にやらなくてもいいデーなのにやっちゃうって、ぼくは素晴らしい(これくらい単純な方が人生は楽だろう)。

 

ずっと見たかった、「風立ちぬ」を見た。録画してあったやつね。きっかけはやはりユーミンひこうき雲なのだが、映画もかなり見たかった。

感想。これはすごい。ぼくは今までそんなに映画を見ていないから参考にはならないけれど、5本の指に入るレベルで面白かった。(ちなみに他だと、ワンピースとかクレヨンしんちゃんとかになってくる)

結末も何も知らない状態で見た。風の噂でバッドエンドなのかなって勝手に思ってた状態。

感想。バッドエンドではなかった(ハッピーでもない)。この前見た「君たちはどう生きるか」みたいなエンド。

えー、泣きました。最後の、主人公の堀川二郎が夢を追って完成させた飛行機が、結局は人を殺して、そしてすべてボロボロになって帰ってくる姿に。すごく複雑。戦争への憎しみはもちろんだけど、せっかく作ったものが悪い使われようをするところも、夢の否定も。それでもその時代はこうするしかなかったのかもしれないし、二郎も夢を追った結果であるという…。悲しいし辛いし、でも生き抜こうとする姿に感情がグラグラした。

最後の菜穂子の別れもね。いい姿でみんなの元を去る決断をした。辛くても、それをみんなが肯定した。本人の希望のために。

見終わった後、心がすっからかんになって何もできなくなっちゃった。ワンピースREDを見た時と同じような感じ。気づいたらのめり込んじゃっていた。

面白かった。

宮崎駿の脳内が本当に深いんだなっていうのを感じた。

あ、ユーミンね。よかったよ。映画にバッチリ。こんどひこうき雲を聞く時、この映画のことを思い出しちゃうんだろうな。

 

教習所は特になし。

 

明日は大学。と教習所。

 

 

11/16(木)

8時に起きた。

今日はいいことがたくさんあった。いや、いいことしかなかった。

 

今日大学に行くとき、訳あっていつもとは違う行き方をした。それでいつもより長く歩いてたのだけど、今日は散歩日和。空は快晴、気温も最適。最高の秋晴れで、非常に心が幸せになった。

 

大学。ゼミ。他の人の発表を聞いているだけだったけど、みんなすごいなあって改めて思った。研究の質はもちろんだけど、発表の仕方とか司会の回し方とか、僕もまだまだだなあという感じ。

あと、今日の発表途中に自分が夏休みに読んでいた本の話題が出た。せっかくなので、「自分読みました」とだけ伝えておいた。ただまあ、研究に役立つかといわれればそうでもないので、たいした力添えにはなっていないだろう。それでも、夏休みに少しでも自分の知見を広げることができたのはナイスだったと、振り返って思った。

昼休みは今日もゼミ生と食べた。今日は購買だった。外で食べたのだけど、自然の音を聞きながら食べるのは非常に心地が良かった。今日も1時間ぐらいずっと話していた。進路、ゼミ、自転車、カメラ…。自分がこの4年で経験できなかったことが、今になって濃縮されて、ものすごく充実した時間を過ごしている。もったいなかったなあ。もっと人と一緒に過ごしていればよかった。あ、よかったことの二つ目は、会食恐怖症が起こらなかったこと。信用できる人の前では手が震えないようになることをまず目指そうではないか。

 

そのあと教習所へ。だが、移動の電車がまたレア車両で、これでよかったこと三つ目。

四つ目。教習所で今日も技能教習だったのだけど、無事に通常の教習をミスなく全て終えて、残るは卒検のみになった。残念ながら直近の予定が全て埋まっているので、検定日は先になるけれども、これでようやくちょっと楽になれるかなという感じ。あと、教習官と話すのがちょっと楽しかった。

五つ目。家に帰ったらボジョレヌーボーがあった。明日家族で飲むことになった。楽しみ。最近は朝の予定が多すぎて酒を飲めなかったので、嬉しい。

 

明日は大学。土曜日は何もないから、乗り切るぞ。

 

 

11/17(金)

7時に起きた。

大学。他キャンパスでの生活もだいぶ慣れてきた。今はもう挙動不審にはなっていない。

授業に飽きがきはじめた。馴化が起きている。

家に帰ったら久しぶりに酒を飲んだ。ビールと昨日親が買ってきたワイン。うめえ。たまらねえ。

 

今日は何事もなく1日が終わってしまった。

明日は予定なし。だが、ゼミのことをやりに外に出ようかな。

 

 

11/18(土)

9時に起きた。

朝にちょっとだけぐうたらしてしまったが、このままでは変わらないと思い、大学に行くことにした。

今日は行ってよかった。そこそこ進んだ気がする。そこそこでいいのよ。何もしないより。一歩でも進めば、いずれ大きくなって帰ってくるから。

 

ゼミ生から僕に教えてくださいLINEが来たので、返信した。内容が緊急を要するものだと思ったので、急ぎで、かつ内容を濃くした。(日曜現在、反応がない…。関係性の構築を拒絶されたのかもしれない。これこそが機能的繋がり、か。)

自分はこういう時、相手が途中でわからなくならないように細かすぎるくらい指示を伝えるから、必然的に文字数が多くなってしまう。伝わりはするんだろうけれど、いきなりこんな長文が送られてきたらびっくりするだろうなってよく思っている。いい塩梅を探りたいんだけどね。難しいよ。

 

 

カメラのこと。自分が欲しいと思っていたカメラ(LUMIX G9Pro)が売り切れになっていた。新型が出て安くなっていたのを狙っていたら、いつの間にか他の人に取られていた。やってしまった。ということで今日はずっとカメラのことを考えていた。新しいやつは30万だけど性能は絶対いいし使うと思うけど、安いやつは自分が将来使わなくなりそうな気がする。ひとまず今はお金を貯めることを優先して、買う時にどうするか決めることにした。それでやっぱり高い方がいいと思うなら、もう金を出す覚悟でいる。反対に、安いのでも十分じゃんって思えばそっちにするし。ひとまずお金のことは置いておいて、自分が欲しいものを買うことにした。

 

 

明日はバイト。

 

11/19(日)

6時半に起きた。

バイト。今日はあまり生産的ではない1日を過ごした。業務的にね。ミスもしちゃった。大したものではないけれどね。

生産はしなかったけど、人と関わる楽しさは味わえたかな。

今日はなぜだか、いつも関わらないような人に「これはどうやってやるの?」っていう質問をされた。僕はたまたまそれが簡単にできるものだったので、説明して解決したら「ありがとう!」って言われた。その人はその後も自分の業務の合間に度々ヘルプを出してきて、それを対応していた。なぜだろう、業務を邪魔されているのに嬉しい気しかしないのは。

社員さんの会話をこっそり聞いているのが楽しい。上司の愚痴、私生活(お金系)、顧客トラブル…。ちょっとずつ会話に参加してみているけれど、本当はもうちょっとはいってみたい。

 

一般に僕に(大抵の人はそうかもしれない)求められているものが機能的繋がりであることに変わりはないが、機能的繋がりの中に情緒の芽をみた。あとはその芽をいかに成長させるかなのだろうが、自分はその芽に水をやることも、陽にあてることも、時に風に晒すこともできていない。だから成長しないんだ。

もっと、もっと、変わらなければいけない。

他者に振り向いてもらうには、まずは自分が強くならなければいけない。

ただ、まだ芽の段階なら、僕はまだまだ伸びることができるはずだ。

なら、やろうよ。誰かに踏まれても、起き上がれる強さを持とうよ。

 

明日もバイト。

気づけば、3日以降、24時間何もしていない日が一日たりともない。僕は変われているのだろうか。