ばしょうの日常

社会人一年生のひとりごと

夏休みを終えて

大学の夏休みが終わった。

50日間もあり、今まで最長の夏休みであったが、今まで全く経験したことのない状況下での休み期間だった。

この夏休みの感想を一言で述べると「今までで一番何もできなかった夏休み」だと思う。

今までの夏休みと一番違ったのは2つあった。

まず1つ目は「コロナウイルス拡大に伴う外出の自粛」だった。そもそも春学期は大学がオンライン授業をとっていたので学校に行くことができず、毎日ほとんど家にいた。夏休みに入る頃にも感染者は拡大していたので、基本的に外に出ることを控える生活をしていた。僕は毎年夏休みに母の実家に行っていたが、それもできなくなってしまった。時々精神的にまいって、大回り乗車にでも行ってやろうかとも思ったが、そもそも夜型の生活を送っていたため朝から旅をすることができず、またやはり県外への移動のためらいから行くことができなかった。結局ゲームとYouTubeばかりしていたと思う。

 2つ目は「学費を稼ぐ必要があること」である。今まで学費なんて払ったことがなかったが、大学の学費は自分で払うよう親からは言われており、バイトをする必要があった。しかし、6月くらいまでは慣れない大学生活の中でバイトをすることは得策ではないと考えバイトはしていなかったし、その後もなかなかいいバイトに巡り会うことができずに気付いたら8月に入っていた。その頃に某飲食店でバイトに採用されようやく働き始めたが、研修期間でなかなか長時間入らせてもらえずお金も全然稼げなかった。他にも日勤バイトをやってみたがうまくいかずにやめてしまった。借りている奨学金を足し合わせても期限までに間に合わず、結局親に少し負担させてしまった。本当に申し訳ない。全て自分の責任である。

「何もできなかった夏休み」の原因は、お金の使い方の変化にある。高校では親からひと月5,000円お小遣いをもらっていて、しかもほとんど使わなかったので貯金はたまる一方。高三になって模試大や大回り乗車で勉強するための乗車賃などで10万近く使っていたが、それでも全然余裕はあったし、自分の趣味や本にお金を使うこともできた。

ただ大学に入って、オンライン授業だからずっと家にいたためお金を使う機会が減ってはいたが、親からのお小遣いもなくなり、しかも学費を払わなくてはいけなくなり、自分の思い通りにお金を使うことができなくなってしまった。大学に入ったらいっぱい本を読んでやろうと思っていたが、本を買うお金さえなく、もちろん好きな電車に乗るお金もないし、最近興味を持っていたクロスバイクだって買うことができない。お金がないとどうなるのか身を持って知った。やりたいことはいっぱいあるのにお金がないから何もできない。あんまりお金がないというのは嫌だが、本当に辛かった。

そして先ほど書いたようにバイトをしてもなかなかお金はたまらず、夏休みはほとんど毎日お金のことを考えていた。金で頭がいっぱいだった。毎日頭が重かった。今も学費を払うために自分のすべてのお金が消えたので次のお給料日までは何も買えない。飯いらないからお金くれと思うようになった。100円ショップが贅沢に見えた。家族で外食に連れて行ってもらった時も「このお金があれば…」なんて酷いことを考えてしまった。すべてがどうでも良くなった。1日一回は自分を責めていたと思う。

 

二度とこんな夏休みは来て欲しくない。これが総評だ。