ばしょうの日常

社会人一年生のひとりごと

【僕の高校時代の思い出#2】1年生-1. 登校初日

登校初日

 登校初日。

 この日から毎朝電車に乗って通学する日々が始まった。初めは7時半くらいの列車に乗っていた。だんだんと乗る時間が遅くなっていったが。最後尾車両の運転席近くのドアから乗って、そこで最後尾から走行風景を楽しんでいた。知覚障害者の人が途中まで一緒だったのを覚えている。彼は降りる駅についてドアが開いた途端、早歩きで飛び出していく。また、彼は車内が混雑して自分の空間が侵害されると舌打ちばかりしていた。

 学校へ。ドキドキしながら教室に入ったのを今でも覚えている。教室の様子はそれどころじゃなかったので見ていないが、黒板に「A.T(先生の名前)です!よろしく」って書いてあったのだけは覚えている。僕の席は前の方だった。

 自己紹介があった。誰が何を喋ったかなんて覚えていない。だが、自己紹介でめちゃテンパったのだけ覚えている。

 その後、なんか色々あって、昼食の時間になった。僕は誰とも話すことなく昼ごはんを食べた。友達なんてこの時いなかったし、そもそも誰とも話していなかった。しかし、前の席では女子グループが早速テーブルを囲んで昼飯を一緒に食べていた。ほんとうに恐ろしいと思った。僕は誰とも話していないのに、彼女らはたったの4時間で友達を作り出しているとは。前を向くのが怖くて、下ばかり向いていた。そして、緊張しながら食べていたためかなり時間がかかっていた。

 ちなみにこの日、僕は水筒を持ってきていなかった。登校前に「水分どうすんだろう」と思っていたが、僕の予想では中学の時みたいに水道水を飲むのではと思っていた。しかしほとんどの人が水筒を持ってきて、完全にやったと感じた。結局少しいったところにあった冷水機で水を飲めたが。

 そんな感じで1日終わったが、結局誰とも話すことはなかった。正直不安でいっぱいだった。

 

 

(2021年8月執筆。一部改変)